河内長野市岩瀬の山の中腹に、融通念仏宗の薬師寺があります。 木々に囲まれたこのお寺は、地元の人々に守られてきました。
かつては、観心寺の末寺であったと伝えられ、観心寺文書の中に「薬師堂(薬師寺)」の記述がみられ、明応年間(1492~1500)の戦乱の際に破壊され、天文4年(1535)に再建されたと記されているそうです。
境内の北側に建つ 『五輪塔』は、砂岩製で高さ106cm、五輪の正面に「地」「水」「火」「風」「空」を意味する梵字が刻まれ、地輪の正面には北朝年号である暦応4年(1341)の年号が刻まれています。
この五輪塔は、建てられた年号が明らかになっているものの中では市内最古のもので、府指定文化財になっています。
<アクセス>
南海高野線「千早口」駅下車、北へ200m(徒歩約10分)