2016年7月10日(日)、河内長野市天見にある流谷八幡神社で、無病息災、家内安全を祈願する『湯立て神事』が行なわれました。
「湯立て神事」は、まず神庭を清浄した後、湯釜を拝殿の前に置き、お湯をたぎらせ神米と神酒と塩を加え笹葉でまぜ、その湯を笹葉で氏子たちに振り掛け、無病息災・家内安全を祈願します。湯がまに浸した笹を、若い宮司さんが勢い良く振るたびに、待ち受ける氏子達に湯が降りかかります。みなさん有り難くお湯を受けます。いつも静かな山間の境内は、たくさんの氏子さんたちで賑わっていました。
この湯釜は鍔をめぐらせた羽釜に獣脚三足を備えた鉄製のもので、羽の上面に延元五年(1340)の鋳造銘を陽出しており府指定文化財になっています。
境内には、樹齢400年以上とされる大いちょうがあり、秋には黄金色に染まる美しい姿を見る事が出来ます。
流谷八幡神社では、秋には、五穀豊穣、無病息災、家内安全などを祈願する『提灯祭り』、毎年1月には、その年の豊凶を占う『勧請縄かけ神事』が執り行われます。昔から続く神事が今も大切に受け継がれています。
<流谷八幡神社>
河内長野市流谷2211
●南海高野線「天見」駅下車、西へ徒歩15分