花の文化園のエビネ園で、キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)が見頃を迎えます。
キレンゲショウマは紀伊半島、四国、九州など日本では一部の地域にしか自生していない希少な植物です。アジサイ科キレンゲショウマ属に分類され和名がそのまま学名(Kirengeshoma)にもなっています。絶滅危惧Ⅱ類に分類され絶滅の恐れが増大している種に指定されています。
開花期は年によって異なり、昨年の見頃は8月中旬~下旬でしたが、今年の開花一番花は6月末で例年に比べ非常に早く開花しました。今年は花つきも良く8月中旬頃まで花を楽しめそうです。
「私はこの花に会うため、お山さんに来たのではないか」珠子は心打たれた。
これは、宮尾登美子さんの小説「天涯の花」での一場面です。舞台となった四国の剣山には、一躍脚光を浴びたキレンゲショウマの群生地があります。派手な花ではありませんが、黄色い花が木陰でひっそりと咲く姿は、日本人好みの美しさがあります。
「天涯の花」キレンゲショウマを観に花の文化園へ行かれてみてはいかがでしょう。その他にも季節の花々の美しい姿に出会えますよ♪
★アクセス等詳細は花の文化園公式HPをご覧下さい。