観心寺の梅園の開花状況です。(2017年2月6日撮影)
まだ見ごろには早いですが、山門を入る前から梅の花のいい香りが辺りを包んでいます。
観心寺は、奈良時代の初め(701年)、役行者によって開創され、平安時代、弘法大師空海が境内に北斗七星を勧請され、弘仁六年(815年)衆生の除厄のため如意輪観音菩薩を刻まれ本尊とされました。手が六本の観音さまで、如意宝珠を持つので如意輪観音と言います。平安時代の密教美術の最高の仏像と言われており、秘仏・国宝となっています。毎年4月17・18日の2日間開催される『御開帳』でのみ、観ることができます。
星塚は、如意輪観音を中心に不動明王、愛染明王、八観音、四天王が祀られ、周囲に北斗七星が配置され、南に訶梨帝母天をまつり立体の七星如意輪マンダラを構成しています。一巡すると厄除になると言われています。
また、観心寺の中院は楠木の菩提寺であり、楠木正成は8~15歳まで、ここで龍覚に仏道修行について学びました。
その後1336年、湊川(兵庫県)で戦死した正成の首級は足利尊氏の命により観心寺に届けられ、楠公首塚として祀られています。
正成が建立を計画していた三重塔は『建掛(たてかけ)の塔』(★重要文化財)として今も伝わっています。
★金堂:国宝
大阪府下で本堂として最古の国宝建造物である。
七間四方、単層入母屋造、和様、禅宗様、大仏様の折衷様式の代表的な構造で、脇侍は不動明王、愛染明王、内陣に板製の両界曼荼羅がある。
☆2016年10月11日より観心寺敷地内で、創作精進料理『庫裏(くり)』がオープンしています。毎週月・火・水のみの営業となり1日限定20食の完全予約制です。ぜひ、観心寺の参拝と共にお楽しみになってはいかがでしょう。
TEL:050-3746-8600
庫裏HP
◎観心寺へのアクセス等詳細は観心寺公式HPをご覧下さい。