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地域情報

石仏寺

 非常に印象的な地名ですが、石仏と書いて「いしぼとけ」と読みます。
近くに石仏寺というお寺があります。記録では「曼陀羅山 阿弥陀寺」という天台宗のお寺でしたが、のちに融通念仏宗に改められ、江戸時代には非常に栄えた寺院でしたが、明治八年(1875年)に廃寺となりました。しかし、観音講の皆さんが管理して、平成十七年(2005年)3月には地域住民たちの力で、新堂を完成しました。
 本尊は、石造りの阿弥陀如来です。
「河内鑑名所記」では、「弘仁年間(810~823年)に、弘法大師が讃岐国で修行中に瑞光を放つ3つの石を見つけて、阿弥陀・天照大神・春日大明神の三尊を彫刻して、それを当地に置いた」というように記されています。伝承では、弘法大師の手づくりの石仏と言われています。
 このほかにも、享保九年(1724年)銘の宝篋印塔、享保十二年(1727年)銘の供養塔、元文四年(1739年)銘の弘法大師像なども安置されています。
 石仏寺から山道を上ってゆくと、石仏城跡があります。
元弘三年(1333)に楠木正成が築城し、城主は甲斐庄氏と伝えられています。山頂付近には、土塁などが残っています。

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