この度、河内長野市指定文化財である加賀田神社本殿装飾絵画の修復工事が完成し、創建当時の色鮮やかな装飾絵画が蘇り美しい姿を見る事が出来ます。9月24日の夜、仮宮から大神様が本殿にお遷りなられる「本殿遷座祭」が130年ぶりに開催されました。
河内長野市加賀田にある加賀田神社は、江戸時代中期に建立されたものと考えられます。これは、擬宝珠に「元禄十六年」と書かれていることが根拠となっています。『大阪府全志』巻え四によれば、元禄年中に堺在住の氏子 谷善右衛門が社殿を修復したとあり、擬宝珠にかかれた年代とも一致します。ただし、境内はそれ以前から存在していたようであり、承応三年の棟札が当社に残されており慶長四年に書かれた絵図にも境内の様子が描かれています。
本殿は三間社流造と言われる形をしています。三間社とは、正面の柱と柱の間が三つあることで、流造とは、正面側の屋根が延びて庇(向拝)を構成する造りのことを指しています。
祭神は、誉田別尊(応神天皇)、足仲彦尊(仲哀天皇)、息長足媛尊(神功皇后)を祀っています。
※加賀田神社内設置看板より
創建当時の美しい姿に蘇った本殿をぜひご覧下さい。