★祝「国宝」新指定
『大日如来坐像』『不動明王坐像』『降三世明王坐像』
朝晩の冷え込みが境内の木々を秋色に染めてゆきます。
まだ紅葉には早いですが、ほんのり黄色やオレンジ色になりつつあります。新しくなった金堂の朱色に映える紅葉が楽しみですね。(例年では11月中旬頃が見頃ですが、その年の気象状況などにより前後します。2017年10月12日撮影風景)
天野山金剛寺は、奈良時代(天平年間)に聖武天皇の勅願により僧 行基により開創され、平安時代末期に阿観が再興拡充したと伝えられています。
平安末期の栄万元年(1165)、阿観僧正が寺の再興を朝廷に奏上し、後白河法皇と皇女八条院が承安元年(1171)に、金堂・宝塔・御影堂・鐘楼・食堂・中門などを建立しました。
八条院により天野山金剛寺の一切の行事を高野山と同様にし、女人が女人禁制の高野山に入山せずとも真言密教の霊場として修養を積むことができるようになり、天野山金剛寺は、女人高野として広く知られるようになりました。
そして、敵対関係にあった北朝と南朝が4年もの間、同舟していたという希有な歴史があります。
☆南朝御在所:摩尼院
足利氏の内紛によって勢力を盛り返した南朝の後村上天皇は、1354年 天野山金剛寺院子摩尼院を御在所とされ南朝の行宮となった。
☆北朝御在所:観蔵院(美しい日本庭園がご覧になれます。)
足利氏の内紛によって勢力を盛り返した南朝軍の京都奪回の時に、北朝の三上皇(光厳こうごん・光明こうみょう・崇光すこう)が、足利尊氏により天野山金剛寺に幽閉された。
天野山金剛寺では、平成21年より始まった金堂の修復が完成の日を迎えようとしています。楼門を入ると、目に鮮やかな朱色に染まった金堂の姿を見ることが出来ます。
来年3月27日に開催されます『落慶法要』には、現在京都と奈良の博物館で保管展示されいる「大日如来坐像」「不動明王坐像」「降三世明王坐像」がお戻りになられます。
(詳細はお寺へお問合せ下さい。)
2017年11月3日(祝金)には、『落慶法要 祝賀プレイベント』が開催され、当日は重要文化財の特別公開、国宝指定記念講演会、住職トークショー、音楽コンサートや美味しいもの素敵なものが集まる落慶市の開催など、もりだくさんの1日になりそうですよ♪♪
・現在の保管展示場所
★大日如来坐像・不動明王坐像:京都国立博物館
★降三世明王坐像:奈良国立博物館
◎天野山金剛寺
河内長野市天野996
TEL:0721-52-2046
*プレイベントのお問合せはメールにて
mail:amanosan-kongouji@nike.eonet.ne.jp