河内長野市の伝統芸能である「日野獅子舞」と「西代神楽」を紹介します。
概要
日野獅子舞は、大阪府河内長野市指定無形重要文化財です。
日野地区に数百年の昔から伝えられている獅子舞であり、「六斎念仏」「人形芝居」などと深いつながりをもっているといわれており、別名「六斎念仏獅子」とも呼ばれます。
「巣垣きの舞」・「乱曲の舞」・「床几(しょうぎ)の舞」・「花の舞」・「地巣籠りの舞」の計五曲からなっており、音楽には締太鼓・胴長太鼓・横笛・矛鈴・手拍子を使用し、袢纏(はんてん)・立付袴・鉢巻・襷(たすき)がけで獅子頭を被り演じられます。
その内容は、「巣垣きの舞」で忍んで入り、「乱曲の舞」で邪魔者がいないので踊りまわる。そして「床几の舞」で高い床几の上で舞い、「花の舞」では獅子がボタンの花と戯れ、最後に「地巣籠りの舞」で狐と獅子が巧妙に戯れる、といった内容です。
地方色豊かな獅子舞で、村の子孫繁栄と五穀豊穣を願って奉納され、特に「地巣籠りの舞」の狐と獅子が巧妙に戯れる場面は収穫を祝う典型例である。
この獅子舞は、日野地区の春日神社が明治四十一年に高向神社に合祀されて以降、宵宮には日野地区春日神社跡(日野コミュニティセンター みのでホール)で舞いが行われ、翌日の午後に高向神社に奉納されます。
行事予定日
毎年10月上旬に行われます。
場所:高向神社